大学院入試体験談【機械系】

私はこの度,自分の所属大学の大学院ではなく,外部の大学院修士課程を受験しました.
その体験談を今回は書いていきたいと思います.

 

以下の流れで書いていきます.

  • 受験結果
  • 外部大学院受験に対する考え
  • 勉強法
  • 外部大学院を受験する流れ
  • まとめ

 

  • 受験結果

私が受験したのは

  1. 京都大学工学研究科機械工学群(機械理工学専攻,マイクロエンジニアリング専攻,航空宇宙工学専攻)
  2. 大阪大学工学研究科機械工学専攻
  3. 自分の所属大学

です.

結果は

  1. 京都大学 不合格
  2. 大阪大学 合格
  3. 所属大学 合格

でした.
進路は大阪大学工学研究科機械工学専攻に進学予定です.

 

  • 外部大学院受験に対する考え

世間一般では外部大学院を受験することをマネーロンダリング資金洗浄)とかけて「学歴ロンダリング」と呼ばれることがあります.
また学歴に固執する人のことを指す学歴厨という言葉があります.
他にも大学院受験において,その対策方法や受験方法は広く公開されていることはほとんどなく,自ら積極的に動かなければ,情報を得ることすら難しいです.

 

こういった状況から外部大学院を受験して合格するのは非常に労力がかかります.

 

よって外部大学院を受験する人は必然的に
 「所属大学ではできない研究をしたい」「他大学の教授に師事したい」
などの意識の高い理由をもつ人のみが残り,本当に学歴ロンダリングを理由にする人は減っていきます.

 

しかし,私自身の受験理由は,いろいろありますが一番の理由を挙げるならば「学歴ロンダリング」です.
学歴ロンダリングには,単純にチヤホヤされるといった以上のメリットがあります.
例えば,
 就活で有利になる.
 周囲の人間がより優秀な人たちになる.
などがあります.

 

理系の学生の多くは大学院に進学しますが,その理由の多くは
「就職を遅らせたい」
「より良い企業に就職したい」
「研究職,開発職に就きたい」
などです.
下の2つを理由として挙げるならば,外部のより偏差値の高い大学に進学したほうが有利になると思います.

 

また,周囲の人間の行動は自分自身に大きな影響を与えます.
つまり,周りが頑張っていると自分も頑張れるが,周りが怠けていると自分も怠けてしまうというものです.
偏差値の高い大学には大学受験を頑張ってきた勉強に関しては努力できる学生が集まっています.
よって,より偏差値の高い大学の方がより頑張れる環境であるといえます.
しかし,ここで難しい大学院に進学しても勉強でついていける自信がないということ言う人がいますが,それを見極めるための入試ですので,入試に合格できればその心配は必要ないでしょう.

 

以上から研究がしたい学生以外にも,
よりよい企業に就職したい学生,企業など他に何か頑張りたい学生
も外部の大学院を受験したほうが良いと思います.

 

  • 勉強法

外部大学院を受験するうえで最も大切なのは過去問です.
過去問の問題が出ることはほとんどありません.
こう聞くと最も役に立たないように思えますが,少なくとも過去問によって試験の難易度を確認することができます.
私自身,大学3年生のとき京都大学の過去問を見て,「1年あれば解けるようになれるだろう」と思えたので,受験勉強を開始しました.

 

過去問を確認したら次は参考書です.
受験科目に関する参考書を手に入れましょう.
主な役目としては基礎レベルの理解,過去問の分からなかった箇所の補足用です.
探し方,選び方は志望大学の授業のシラバスを参考にしましょう.

私自身の意見としましては問題集などは時間があればでいいと思います.

 

また大学院受験では英語のスコアの提出を求められます.
東大,京大を考えている場合はTOEFL iBTまたはTOEFL ITPである場合があるので早めに確認して,対策を始めた方がいいと思います..

 

他に大切なこととして院試勉強をともに行う友人を見つけてほしいです.
なぜなら,自分が無意識のうちにやってしまっている失敗を友人がいれば指摘してもらえる可能性があるからです.
また自分がお互いの分からない問題を教え合うことができます.
もし院試勉強をともにする友人を1人見つけただけで協力すると集められる情報が1.1倍になり,その差が合否を分けるかもしれません.

 

  • 外部大学院を受験する流れ

外部の大学院を受験する場合は基本的に,自分で全部やる必要があります.
また大学院を受験する場合は基本的に志望する研究室に研究室見学に行くか,最低限研究室の教授に受験する旨を伝えるメールを送りましょう.

  1. 募集要項の確認(3年3月から4年5月)
  2. 出願(6,7月)
  3. 受験(7,8月)
  4. 合否発表(8,9月)

募集要項の(3年3月から4年5月)というのは最新年度分が公開される大体の時期であり,去年のものであればいつでも確認できるので,必要書類などは前もって確認しておいた方がいいでしょう.
また,募集要項が公開される時期に入試説明会が行われる場合が多いです.

 

また,大学院受験のメリットとして,日程が被らなければいくつでも受験することができます.
私の受験スケジュールは

  1. 京都大学 受験
  2. 京都大学 合否発表(不合格)
  3. 所属大学 受験
  4. 大阪大学 受験
  5. 大阪大学 合否発表
  6. 所属大学 合否発表

でした.


しかし,どことどこの日程が被るかは正直募集要項が発表されなければわかりません.
なので基本的に第一志望のみを考えて勉強するのが良いと思います.
ただ,奈良先端科学技術大学院大学などの学部がない大学院のみの大学は基本的に日程がずれていますので,滑り止めの併願先として考えておいてもいいと思います.
私自身,日程によっては他の受験先として
東京工業大学東京大学奈良先端科学技術大学院大学
を考えていました.
受験校を決める目安は
第一志望,第二志望,滑り止め
という3校を受けられればベストだと思います.

 

  • まとめ

いかがだったでしょうか?
私自身受験の情報集めには苦労したので少しでも役に立てばと思い,体験談を書いてみました.
拙くまとまりのない内容になってしまったような気がしますが,少しでも誰かの役に立てば幸いです.
他にも,私自身が使用した参考書とその感想など院試に関する情報を伝えていければと考えています.